次々に生まれる
技術を探索・検証し
新たなサービスを創出
システム部門
大堀 由里子Yuriko Ohoriデータドリブンサイエンス部(取材当時)
2009年入社
社内公募を活用して新天地へ
近年では、AIやブロックチェーン、ロボティクスなど、デジタルテクノロジーの進化により、ビジネスの発展に大きく寄与する技術が次々と生まれています。そうした新技術を探索、評価し、大和総研やお客様のビジネスに活用するサポートをしています。データドリブンサイエンス部では、私が所属する新技術の実用化を担うチームの他に、新技術に関するリサーチを専門に行うチーム、AIのモデリングなどデータ分析を行うデータサイエンティストのチーム、次世代のインフラ構築を進めるチームの4つが連携しながら、「これまでにないデジタルサービス」の開発と導入に取り組んでいます。
「求む!フィンテック関連の新サービス立ち上げメンバー」。毎日確認しているイントラネットでそんなキャッチフレーズの社内公募を目にして、私は現在の部署に異動しました。入社から7年、大和証券のオンライントレードでの顧客接点となるフロントシステムの開発に携わり、大きなプロジェクトのリーダーも経験して「次」を考え始めていたタイミングでした。そして、異動後に最初に任されたのが「AIチャットボット」の開発でした。
AIチャットボットの開発で実感した
仕事の新たな醍醐味
私が異動した当時、ユーザーが入力した質問に対して自然言語処理によって適切な回答を返すチャットボットは、様々な企業で導入が進む「熱い」新技術の1つでした。大和証券でも導入の検討が始まり、最初に着手したのがダイワオンライントレードの新サービスへの質問に対応する顧客向けのチャットボット。これは対応範囲を限定した比較的小規模な案件でしたが、無事にリリースを迎えたことで、大和証券の営業員向けの本格的なチャットボットの開発につながりました。
大和証券の営業員向けのチャットボットは、社内手続きに関する様々な質問に答えるものでした。私の役割は、想定される質問への回答の精度を高めること。自然言語処理をより深く学ぶことから始まり、大和証券のシステム担当者や、チーム内のAI担当、社内のシステム開発部署と協力しながら開発を進めました。分からないことが多く苦労しましたが、「現状を変えたい。良いものを作りたい」という想いを皆で共有し、ユーザーである大和証券の営業員の方々を巻き込んでデータ収集やテストを行い、導入後は1日に数千件の問い合わせを受ける人気のサービスとなりました。会社や部門を超えて1つの目標に進む楽しさを実感でき、業務効率化に向けて貢献できた嬉しさもあり、私にとって忘れ難いプロジェクトとなりました。
多才なメンバーによるチーム力を最大化
異動前に携わっていた大和証券向けWebシステムの開発では、お客様の課題や要件を適確に言語化し、それを計画通りに確実に実現することが求められました。これに対して、今の仕事は新たな技術を取り入れながら新サービスを生み出すため、一定の目標はあるものの、プロジェクトに参加するメンバーの考えや進め方によって完成形が思いもよらない姿になり得ます。だからこそ重要なことは、プロジェクトのゴールは何かを全員が共有し、自分たちのチーム力で生み出せるものを常に考えること。その結果、お客様が求めるものを、より高いレベルで実現できます。様々な専門性を持ったメンバーを率いることで、自分だけでは考えつかない発想や新たな発見を楽しみながら、それぞれの長所やスキルを引き出し、チーム全体のパフォーマンスを最大化することを心がけています。
会社やグループから頼られるよう
もっとチーム力を高めたい
自分の手がけたサービスがコンピュータ上で実際に動き、多くの人の役に立つシステム開発は、やり甲斐の大きな仕事です。だからこそ以前の私は、「より重要なシステムを担当したい」、「もっと大規模なプロジェクトのリーダーを担いたい」と、当時の自分の延長線上に目標を描いて歩んできました。そうした目標をある程度達成できたことと、現在の部署の特性もあり、最近は「データドリブンサイエンス部全体の価値を高めたい」、「新技術で大和総研や大和証券グループ全体の力になりたい」といった、より視野の広い目標を持つようになりました。顧客サービスの向上はもちろんのこと、日々の業務効率化など様々な課題があるはず。そうした社外・社内の課題が浮き彫りになったとき、「頼られる」チームであるために、尽力したいと考えています。
学生へのメッセージMessage
就職活動ほど、短期間に多くの社会人と話ができる機会はありません。この貴重な機会を有効に活かしてください。どんな仕事においても一番大切なことは、人と人とのつながりや情熱を持ち続けられるかです。就職活動中は迷うことも多いと思いますが、多くの人と会話をするなかで、自分の想いに合致し、情熱を傾けられると確信できる仕事や企業にきっと出会えるはずです。私が共感した大和総研の魅力は、プロフェッショナルな仲間と一緒に大きな目標を達成する楽しさを共有できること。興味を持っていただいた方は、ぜひ先輩社員と話をしてみてください。
1日のスケジュールSchedule
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08:40
業務開始
自宅で業務を開始。私たちのチームでは週の半分ほどリモートワークをしています。
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09:00
情報収集
国内外の最新ニュースや技術系の記事をチェック。
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10:00
技術検証の確認
メンバーが行った技術検証の結果を確認しコメントを戻します。
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11:00
皆の近況や新しいアイデアを報告し合うWeb昼会を毎日開催しています。
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12:00
昼食・休憩
1日の生活リズムを整えるためにも昼休憩はしっかり取ります。
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13:00
資料の作成
新しいシステムの提案に向けて企画案を整理し資料を作成。
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16:00
Webミーティング
所属チームやインフラチームのメンバーと企画案をディスカッション。
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18:30
業務終了
自分のチームのメンバーに今後のタスクをチャットで伝えて業務終了。
キャリアステップCareer Step
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1年目
フロントシステム開発第一部に配属。ダイワオンライントレードシステムのユーザーインターフェースの開発に携わる。画面の一部文章の変更といった小さな案件に始まり、徐々に大規模な開発に関わるように。
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6年目
ユーザーが利用する取引画面に新機能を導入する、重要かつ大規模なシステム開発のプロジェクトリーダーを任される。パートナーを含めると100人以上のエンジニアが関わるものでした。
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7年目
データドリブンサイエンス部の社内公募に応募して異動。7年間所属した開発部署での経験を活かしつつ、新たな技術の活用により開発現場の進化に貢献したいとの想いもあって応募を決めた。