お客様の課題を探り当て、
システムで解決に導く

システム部門

若松 宏幸Hiroyuki Wakamatsu

金融システム部(取材当時)
2009年入社

就職活動をきっかけにシステム開発へ

大学で経営戦略を専攻していましたが、金融商品にも関心がありました。就職活動を通して金融とシステムの深いつながりを知り、システム開発に興味をもち、証券会社をはじめとした金融システムの開発に強みを持つ大和総研に入社を決意しました。

現在は証券会社向けのオンライントレードシステムを開発しています。主に中規模から大規模案件のプロジェクトマネージャーやチームリーダーの役割を担い、プロセスの上流工程にあたる要件定義や総合テストはもちろん、時には下流工程にあたるプログラミングに関わることもあります。システム開発では、お客様の抱える課題や要望をヒアリングしながら解決策や実現方法を検討し、実装機能や仕様をまとめる要件定義を行います。次にお客様のニーズを正確に把握しながらシステムを設計していきます。この時大切にしていることは、お客様が思い描くイメージを具体化する視点です。これが不明瞭なまま開発が進行すると本来の目的を見失ってしまう危険性があります。課題解決に正しく辿り着くために、お客様の業務を深く学び、知識を身につけることを心がけています。

プログラミングの知識を力に

5年目のとき、新技術を活用した基盤システムプロダクトの企画・開発を目的として新設された部署に配属されました。他社から吸収した事業を統合した部署でしたので、チーム内には高い技術力を持った開発者が揃っており、彼らと接するうちに、レベルの高いシステム設計には、高度なプログラミングの知識が不可欠だと気づきました。その部署にいた2年間、自ら志願してプログラミングのスキルを高めたことにより、システムエンジニアとしてひとまわり大きく成長できたと感じています。この経験により、システムの仮説から検証までを自分ひとりで実行できるようになり、お客様への提案スピードが早くなりました。

新たな金融商品のシステム開発に挑戦

配属当時、金利スワップのシステム開発を担当することになり、私としても新しい分野であったため、市場動向のヒアリングや独自のトレーディング手法の確認など、試行錯誤を重ねながら取り組みました。
オンライントレードシステムは、24時間365日止めることができないミッションクリティカルなシステムで、社会的に大きな役割を担っています。パフォーマンスへの要求も高く、金融商品の売買にかかる時間にはコンマ何秒というスピードが要求されます。短時間に売買が集中することもあり、膨大な注文を滞りなく処理するためには、信頼性の高いシステムが求められます。
そのため、パフォーマンスの要求レベルが高く、実現するために複数のサーバーやシステムの連携をとる必要がありました。プロトタイプを作成してお客様に提案し、ご指摘をいただいては修正というプロセスを繰り返し、ようやくシステムが完成した時は大きな達成感を得られました。

システムで経営課題を解決したい

システム開発の仕事で最も大切なことは、お客様が「本当に実現したいもの」にフォーカスすること、時にはお客様自身も気づいていない真の課題を抽出し、解決に導く力が必要だと感じています。昨今は、システムが経営に与える影響の大きさを実感することが多くあります。今後は経営課題の解決方法としてのシステム提案ができるITコンサルタントを目指しています。そのためにも、更なるシステム知識や最新テクノロジーの技術を身につけ、あらゆるビジネスの知見を深めていきたいと思っています。

学生へのメッセージMessage

私のように就職活動を通して新しい分野と出会い、興味を持つ方も多くいると思います。その時は大学で学んだ内容にとらわれずに挑戦してほしいと思います。自分が何をしたいのか、どんな社会人になりたいのか、人生で最も真剣に考える時期かもしれません。ぜひ、考えに考え抜いてください。きちんと考え抜いてやり遂げた時は、その分だけ、自分自身が成長しています。失敗をリカバリーする力も身についているはずです。常に自分らしさを忘れずに、ベストを尽くしてください。

1日のスケジュールSchedule

  • 08:40

    出社

    子どもを保育園に送り届けて出社
    メールチェック

  • 09:00

    資料作成

    要件定義、システム概要設計などの資料や、お客様に提示する資料を作成

  • 11:00

    ドキュメントレビュー

    設計書やテスト結果等の成果物を確認

  • 12:00

    昼食

    門前仲町の行きつけの店でランチ

  • 14:00

    クライアント訪問

    ご要望のヒアリング、システム化のご提案等

  • 16:00

    定例会

    帰社後、プロジェクトの進捗報告。メンバーから課題提示

  • 17:00

    課題検討

    課題への対応策を検討

  • 19:00

    退社

    プロジェクトの進捗によっては残業も。子どものお迎え日は早めに退社

キャリアステップCareer Step

  • 1年目

    入社後、証券フロントシステム開発部に配属。証券オンライントレードシステムのアプリケーション開発に携わる。

  • 5年目

    新規事業部に異動。新技術を活用した開発スキルを身につける。

  • 6年目

    大規模案件のチームリーダーを担うようになる。

  • 9年目

    リーダーとして、新規導入案件のシステム導入を手掛ける。