現地目線を加えた分析を行い、
海外と日本の架け橋になる
コンサルティング部門
古橋 櫻子Sakurako Furuhashi経営コンサルティング第二部(取材当時)
2016年入社
アジア諸国に足を運び、リサーチを実施
海外で暮らしていた経験や大学でビルマ語を専攻していたことから東南アジアの国々に興味を持ち、経済成長に貢献したいと考えるようになりました。現在の私の業務は、アジアを中心とする海外の電子商取引や投資環境に関する調査・コンサルティング業務。具体的には、経済産業省など官公庁のプロジェクトに絡んだ受託調査や、事業会社からの投資・海外進出に向けた市場調査のため、情報収集や現地調査、報告書の執筆を行っています。日米中の電子商取引の市場規模推計や市場動向をまとめた報告書を作成した時には、新聞に載るほど反響が大きく、政府機関からの問い合わせもありました。また、私の部署では東南アジア各国別の投資ガイドの作成も行っており、私は特に強い関心を寄せているミャンマーを担当させてもらっています。
単身でロシアへ、そして案件落札に貢献
入社1年目の年に、受託案件の対象地域拡大のため、ロシアでの現地調査を任されました。次年度のロシア郵政関連プロジェクト受託に向けた自主調査であり、大和証券のモスクワ事務所のスタッフにも協力いただき、現地の日本大使館や物流企業などにヒアリングや市場調査を行いました。特にヒアリング先の選定や、深掘りできるような質問内容の検討、下調べには苦心しましたが、先輩方のサポートもあり、調査実施までには何とか準備を終えることができました。その後、調査結果をまとめた報告書が次年度の提案書に盛り込まれることに。提案の結果、「バラエティに富んだ内容」と委託元から評価をいただき、プロジェクトの落札が決まったのです。もちろん私の力だけで成し得たことではありませんが、現地で得た有益な情報をできる限り盛り込むように心がけていたので、私も多少なりとも貢献できたかと思うと、自信になりました。
多面的な視点を報告書に集約する
この仕事の楽しくも難しい点は、明確な正解がないところです。ヒアリング先やプロジェクトのメンバーには母国語や職業の異なる方々が多くいらっしゃいます。そのため、相手の考えや要求を適切に理解することが難しく、報告書を作成する時には、どのようにまとめれば良いのだろうかと、迷路に迷い込んだ気持ちになることが多々あります。さまざまなバックグラウンドを持った方々と意見を交わし、調査内容に多様性を持たせることは大切ですが、もっとも重要なことは、まず自分の頭で考え抜くこと。そのうえで、多様な意見を受け入れ、多面的に物事を眺めることが必要です。ロシアでの現地調査の際にも、先輩や上司からヒアリング項目の添削などを行っていただくことで、報告書に深みを持たせることができました。若手だからと遠慮せず、お互いに意見を出し合うことで良い成果物を生み出すところに、この仕事の醍醐味を感じています。
現地目線の分析ができる人材に
リサーチにおいては、現地に行ってみないと分からないことも多くあります。私が体験したことを例に挙げると、机上では既に廃止されていると考えられていた外国のある制度が、現地政府や企業へのヒアリングによって、実はまだ有効であることが分かり、驚かされたこともありました。この例のように、現地に行く前に思い込んでいたことが覆されるケースは少なくないため、クライアントにとって真に有益なデータが提供できるよう、小さなことでも真摯に向き合うように心がけています。今後も正確でスピーディな情報収集を行うだけでなく、現地目線を加えたユニークな分析ができる力を養い、新興国をはじめとした外国と日本の架け橋になれるような人材になりたいと考えています。
学生へのメッセージMessage
就職活動は、あらゆる業界の方々と出会って自由に話ができる貴重な機会です。最後まで前向きに、貪欲に、全力で就職活動を楽しんでください。大和総研には、仕事を楽しんでいる人たちに囲まれ、手厚いサポートのもと、年次を問わずチャンスを与えてくれる風土があるため、若いうちから責任のある仕事に挑んで成長したい方には最適な場所だと思います。
1日のスケジュールSchedule
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08:30
出社
メールチェック、ミャンマーの新聞・ニュースをチェックします。
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09:00
チームのミーティング
チーム内にて案件の状況確認や打ち合わせを行います。
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09:30
調査報告書、提案書の執筆
実施した調査の報告書や、受託を目指す案件の提案書を作成します。
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11:30
昼食
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12:30
外出、お客さまと打ち合わせ
進捗中の案件についてお客さまと打ち合わせを行います。
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14:00
議事録の作成
打ち合わせ内容の議事録を作成します。
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15:00
コラム執筆
会社ホームページに掲載するコラムの執筆を行います。
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17:10
退社
キャリアステップCareer Step
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入社
入社後は2ヶ月間の新入社員研修を受講。ビジネスマナーや業務の基礎を学ぶ。
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1年目
東南アジアを中心に調査・コンサルティングを担当。先輩に同行してタイでの現地調査を経験する。
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1年目後半
1年目の3月に初めて1人でロシア出張。スケジュール管理やヒアリング先の選定から、質問項目の検討などにおいて主体的に行動する。
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2年目
ロシア現地調査の報告書をもとに提案書を作成。案件落札につながる。